青森公立大学地域みらい学科1年志賀ゼミ2008

 


 その日は芦野公園の次に、同じ金木町にある斜陽館へ行きました。斜陽館とは、小説「走れメロス」などで有名な小説家、太宰治の生家です。現在は観光施設として重宝され、日々全国からたくさんの観光客が訪れる金木町で一番の観光名所です。
 斜陽館では、入場料として斜陽館の絵柄入りの券を販売しています。ただ入場料を払うのではなく、こうして斜陽館に行った、という記念になるものが手元に残せるようにという工夫がありました。また、斜陽館に隣接される三味線会館との共通券も販売していました。これを購入すると、斜陽館と三味線会館別々でお金を払うよりお得になるのです。それを販売することで、たとえばもともと斜陽館だけを見学するつもりだった、という方も「それならお得なほうを買って、両方見てみようか」、という気持ちになって、より多く観光施設を回ってもらうことが出来ます。入場料を払う、たったこれだけのことにも、様々な工夫の仕方がありました。
 その他にも、斜陽館では館内を回る際、無料でガイドを頼むことができます。ガイドを頼むことで、ただ斜陽館を回るだけでは知ることのできない情報をたくさん聞くことができるのです。しかもそれが無料というのが、観光客にとって頼みやすくて良いですね。それと、先ほどの芦野公園で述べたように、この日は雨だったのですが、斜陽館では傘の貸し出しや傘置場などもきちんと設置されていました。

 こうしたことを行って、斜陽館では観光客が利用しやすいサービス・設備を提供していて、とても素晴らしい観光施設でした。
 また斜陽館はその中も非常に素晴らしかったです。今スクリーンに映し出されているのは居間の写真です。いろりがあって、和室の昔の家を感じさせます。太宰の家は当時、とても裕福な家庭でした。なので斜陽館はとても広く、中には和室だけでなく、このような洋室もありました。そして仏間にも、豪華で大きな金の仏壇があるなど、太宰の家の裕福さが伺え、非常にインパクトがあります。またこの他に展示室もあり、太宰治直筆の原稿を見ることが出来るなど、見る者を感動させるものばかりです。
 ご覧いただいたように、斜陽館はそのどれもが保存状態がよく、和室と洋室、当時の歴史観など色々な面から見て楽しめることができます。そしてそこにかつて太宰治が住んでいたとなれば、その感動は大きなものです。
また、各場に説明板もあり、ガイドをつけない観光客にとってもとてもわかりやすいようにしてあります。そしてもちろん、ガイドから聞ける情報も非常に魅力的です。
 このように、斜陽館はその内容が充実しているため、観光客へかなりの好印象を持たせることができます。また、春になれば芦野公園で桜祭りも始まりますし、それと並行してリピーターの期待も十分持てるのではないでしょうか。
 以上、金木町で芦野公園と斜陽館を比べてみて、斜陽館では傘の貸し出しをしているのに対して、芦野公園では傘の販売をしていませんでした。同じ観光資源でも、ちょっとした心遣いで観光客の印象が違ってくるのではないでしょうか。観光客の心を掴むには、そういった細やかな心遣いも必要だと思います。芦野公園にある短所を改善すれば、もっと多くの観光客が来てくれるのではないでしょうか。
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